ライセンシング

 

発現微量タンパク質/ペプチドの検出・分離・同定法

発現微量タンパク質/ペプチドの検出・分離・同定法
 
武蔵野大学
日本国特許:4679368
米国特許:8,796,037
ドイツ特許:602004051856.5
イギリス特許:1705482
 

ライセンシングにおける発明者の役割

ライセンシングにおける発明者の役割
 
ライセンス過程における発明者の役割
ライセンシング(licensing)のステップにおける研究者(発明者)の役割はか なり重要である。この点についてはMIT(Massachusetts Institute of Technology )の例が参考となる。以下MITの例を中心に説明する。  MITの技術移転プログラムでは,研究者(発明者)は,ライセンスの前およ び後で,次のような役割が期待されている。
・ ライセンシーを見つけること。
・ 技術的な情報源になること。
・ 技術的な質問に回答すること。
・ 見込まれるライセンシーの求めに応じてテストを行うこと。
・ ライセンシー自身になること。
・ ライセンス後,次の技術的ステップをアドバイスすること。ライセンシーを見つける上で,次のような発明者の協力がTLOの担当者の助 けとなる。
・ 発明者からのアドバイス
・ 発明者の人的ネットワーク(学会,産業界,共同研究プロジェクト,大学院 生,共同研究者など)
・ 学部の名簿ファイル(卒業生,共同研究者の人脈の活用)
・ その他  
MITの内部調査によると,MITのライセンスの半数以上は,発明者のチャ ンネルによるとされている。ライセンスを成功させ,研究成果を商業化する上で ,発明者の技術移転の積極的な関与はきわめて重要である。発明者の技術を実施している(すなわち,侵害している)とみられる企業にラ イセンスの話を持ち込む場合,発明者からの情報が助けとなる。発明者がその企業について収集した情報を分析してから,交渉に当たることにより,ライセンス 交渉を適格に行うことができる。首尾よくこの企業とライセンスがまとまれば, 他の多くの企業とのライセンスを容易に短期間で行うことが可能となる。  しかし,次のような場合,ライセンスは難しくなるとされている。
・ 発明者が非協力的である。
・ 発明者からTLOの担当者,見込まれるライセンシーへの電話回答がない。
・ 必要なとき,発明者がタイムリーに技術的なバックアップをしない。
・ そのために,見込まれるライセンシーの商業化の確信が損なわれる場合。
・ ライセンス交渉の途中で,発明者が選んだ見込まれるライセンシーに問題が あることが判明し,交渉が中断となった場合。
・ 発明者がライセンス交渉に関与し過ぎること(必要以上に発明の詳細を開示 してしまうこと)。
これらは,ライセンス交渉をはじめる前に,発明者と担当者が適度な協力関係 を築くことで解決できる。発明者が,一部の情報をTLO担当者にオープンにしていない場合,ライセン スの途中で問題が生じることが多い。例えば,発明者は研究の思わしくない結果 データについてはオープンにしていない場合がよくある。逆に,発明者がライセ ンス交渉に深入りし過ぎると,ライセンスに必要とされるレベル以上の詳細な情 報を交渉相手に開示してしまう恐れがある。発明者は重要な技術情報を過度にオ ープンにしてしまう場合がよくある。非独占的なライセンスの場合,特に,他の ライセンシーとの関係上,必要以上の情報を開示してしまうとスムースなライセ ンス契約が難しくなる。ライセンス交渉が始まったら,発明者はなるべく交渉に 参画しないこと,良き技術的コンサルタントに徹すること,が求められる。
 
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